前回より続きましてメキシコの偉大なる建築家ルイス・バラガン。世界文化遺産にも登録されている彼の自宅兼アトリエを訪れました。
バラガン邸にはたくさん詩的なエレメントと、仕掛けがありなんとも面白かったです。例えばアトリエに設置されている階段上部の扉。バラガンはクライアントの待つ部屋へは階段を降りて現れますが、階段上部にあるトビラが標準より低くなっており、背の低いバラガンが実際よりも大きな印象を与えるように工夫されているのです。 また居間の窓のパネルは上下左右4部分に分かれていて、戸が少しづつ開くと光の十字架となり、時間によっては壁や床に映るというなんとも詩的なスペースとなっていました。このように敬虔なクリスチャンであったバラガンの様子がいたるところで伺えました。
また、おもしろかったのは、部屋に30センチほどの銀のボールがおいてあるのですが、これは部屋に入ってくる人をチェックできるように使用されていたとか…。
屋上ですが、3mほどもある高さの壁で囲われており、空しか見えない様になっています。こうする事で空の色と壁の色の色彩構成がとても美しくなるようになっているのです(現在は残念ながら高い建物が建ってしまい場所によってはその先端部が見えますが)。メキシコの鮮やかな青い空、そしてビビッドなピンク色の壁より枝垂れる濃い緑…とそれらはとても美しいコンビネーションでした。まだいろいろとありますが、彼の繊細な感覚、機知に富んだユーモア、そして心遣いで一杯のすばらしい邸宅となっていますので、機会があれば是非訪ねていただきたいお勧めのスポットでした。ルイス・バラガン邸は要予約となっていますので、バラガン協会に連絡するのをお忘れなく。(下記サイト参照ください)
さて、街を歩いていると気づく事があります。結構な割合で平らな屋根から鉄筋が出たままになっているのです。これなんで最後まできちんと処理しないの?と日本人なら思ってしまうと思うのですが、メキシコの人曰く、お金に余裕ができたら更に3階4階建てにできるように残してあるんですって!しかも、たまに鉄筋の先が錆びないようにペットボトルをかぶせているものもあって面白いんです。希望を残したデザイン?となっているのですね〜。
参考リンク
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